アタ製品について

■アタ製品はすべての工程が手作り
1)画像の植物が葦科のアタです。アタは、季節に関わらず虫が食わず、100年余裕でもつと言われている耐久性のある製品です。
実は昔、バリ島ではこのアタを紐に使用して村人がお供え物を置く籠やお盆などを作りはじめました。その作品を見た外国人がそれらを見て買い求め、世界中にだんだんと有名になったそうです。

2)編み込み
アタのツルは根元にいくほど太くて、先にいくほど細いという特徴を持っています。そのツルを様々な太さにして均等にするための小道具として、ファンタやコーラなどのビンのキャップが、大活躍!ビンのキャップに大きさの異なる穴をいくつか開けて、その穴にツルを通し同じ太さのツルを揃えます。
画像のように、1本1本丁寧に太いツルと細いツルを編み込んで商品を作りあげていきます。
籠の模様になっている黒い部分はアタの根の部分を使用し、薄い色の部分は茎の部分を使用して、バリ島の独特の模様を作り出しています。

3)天日干し
編み上がると画像のように、約1週間の天日干しを行います。バリ島の太陽光をしっかり浴びせることによって、もともとの若い緑の色をしたアタが小麦色に変わり、丈夫になり硬くなっていきます。この天日干し、バリの天候によって大きく左右されます。雨が降り続いたりする雨季のシーズンの場合は、どうしても天日干しが不十分のため、通常より長く天日干しが必要となります

4)燻す
日干しのあと、最初24時間、その後、さらに専用の窯で24時間燻します。いぶす材料はジャックフルーツの木を細かく砕いたものを使用。棚に天日干しが終了したアタ製品を並べてじっくりスモークします。この「燻す」ことによって、防虫対策、アタの艶と強度が増し、頑丈なアタ製品となっていきます。
※入荷時には「燻し」のにおいがございます。あらかじめご了承ください。

■アタ製品の品質

インドネシア、バリ島にはたくさんのアタ製品店があります。アタ製品の有名なトゥガナン村の中でも、残念ながらすべてが良いクオリティーを保っているわけでもありません。市場(パサール)などはとくに、 値段が手頃でも品質が悪いものがたくさんあります。簡単な見分け方として、クオリティーのよいものほど繊維や編み目が非常に細かく、指で押してもつぶれることのない頑丈(強固)さを持ち均等にきれいに編みこまれています。画像などでは、編み目の細かさや頑丈さなどわかりにくい点です。そこで、下記点を注意して当店ではアタ製品を厳選、ご紹介しております。

 ・アタの編み目が均等で美しいもの
 ・表面に凹凸がなくフラットなもの
 ・色合いの均一性
 ・頑丈(強固)さ

■お手入れについて

塗装処理が施されている商品

ブラックカラーやブラウンなど色の塗装をしている商品は、水に濡れたり、湿度が高い場合色移りする場合がございます。そのため、バスケット類の場合は、中に袋を入れてご利用いただくことをお薦め致します。 また、水に濡れた場合には、こまめにお拭き取り、風通しのよい場所でよく乾かしてください。


汚れてしまったとき

簡単な汚れは歯ブラシなどで編み目に沿って優しくブラッシングして下さい。汚れがひどい場合はブラシに水をつけブラッシングしていただくか、固くしぼった布巾で汚れをふき取り、風通しのよい場所でよく乾かしてください。長時間の直射日光は色あせをする事もありますので、お気をつけ下さい。


長期間使用しないとき

アタ製品は、家具同様に湿気が苦手です。長期間使用しない場合は、防虫、防カビの目的のスモークが施されていますが、しまう前には、カビなどを防ぐために固く絞った布などで汚れをふきとり、日なたでよく乾燥させてください。そして、アタの製品の中に乾燥剤を いれて、新聞紙などで包み、ビニールなどで覆って保管していただくとより効果的です。


お手入れ

長くご愛用いただくと、部分的や角などにささくれができることがあります。その場合は、ハサミやつめきりなどでカットしてください。万一編み目が裂けたり、切れてしまったらアロンアルファなどの接着剤などで修復できます。